「お店をもっと知ってもらいたい」「来てくれる人を増やしたい」そう思っても、何から始めていいのか分からないことはありませんか?
実は、マーケティングの第一歩は「お店のことを自分自身でしっかり理解する」ことです。
売上やお客様の特徴、人気商品や強みを整理するだけで、宣伝や集客の方向性が見えてきます。そして、お店の強みがしっかり見出せてからが、宣伝・PRのスタートラインです。
そこでこの記事では、自分のお店や事業の強みを見つけるための「自己分析」のやり方を分かりやすく紹介します。
自分のお店の現状を把握する

まずはお店の「今」をきちんと知ることから始めましょう。
たとえば、1日の来店数や売上、常連客の割合など、数字でわかることを確認します。スタッフの人数や働き方、お店の回し方、日々の業務内容も立派な現状の一部です。
自分のお店の状況を把握するためのチェック項目
以下は現状把握をするためのチェック項目の例です。
売上やお金のこと
- 月ごとの売上はどれくらいか
- 1日の平均客数は何人か
- 客単価(お客様1人あたりの平均利用額)はいくらか
- 利益はしっかり残っているか
お客様のこと
- 一番多い年代層は?(若者、家族連れ、シニアなど)
- 常連さんはどのくらいいるか
- 新規のお客様はどこから来ているか(紹介、通りすがり、ネットなど)
- お客様からよく言われる感想や声は何か
商品・サービスのこと
- 一番売れている商品やメニューはどれか
- 原価や仕入れに無理がないか
- 他店にはない「うちならでは」の特徴はあるか
- 季節や時期によって変動する商品はあるか
お店・施設のこと
- 立地は便利か、不便か
- 店内の雰囲気や清潔感はどうか
- 席数や収容人数に余裕はあるか
- 駐車場やアクセスのしやすさはどうか
宣伝・集客のこと
- チラシや看板は使っているか
- ホームページやSNSは更新しているか
- お客様に情報を届ける手段(LINE、口コミ、観光サイトなど)はあるか
- イベントやキャンペーンをやったことがあるか
事業資本・人のこと
- 働いているスタッフの人数やスキル
- 接客や調理などで得意・不得意はあるか
- 自分自身の時間や体力に余裕はあるか
- 地域や取引先とのつながりはあるか
お客様に届けられる価値(強み)を整理する

飲食店の場合、料理の味だけがお店の価値というわけではありません。
店内の雰囲気や居心地、接客方法、どんな食材を使っているかなども立派な価値です。
お客様が「なぜうちを選んでくれているのか?」を考えると見えてきます。
強みは、先章で挙げた現状把握のチェック項目から見出すことができます。
例えば
- 週末は家族連れが多い=子どもを連れてきやすい環境が整っている
- 男性客が多い=男性が好きなメニュー作りが得意
など、できるだけ事実や出来事を元に考えるのがコツです。思い込みではなく「起きたこと」「やっていること」に目を向けると、本当の強みが見えやすくなります。
弱みも正直に見つめる

強みだけでなく、弱みも見つけることが大切です。
たとえば「ランチの回転率が悪い」「スタッフの人数が少なくてピーク時に待たせてしまう」「宣伝に手をかけられていない」など。
弱みを知ることは、改善のきっかけになります。
また、強みと弱みは表裏一体。
弱みと思っていたことも、実は他の角度から見ると強みであることはよくあります。
自己分析で気をつけたいポイント

1.表面的に考えてしまう
お店の良いところを考える時は、理由を掘り下げて考えてみましょう。
例えば、「料理が美味しい」ことを強みとした場合、「料理が美味しい」だけでは不十分です。
料理が美味しい理由を考えてみましょう。
料理が美味しいそのわけは?
- 素材がいい
- 新鮮な素材が手に入る環境がある
- 素材の保存方法に工夫がある
- 良い生産者と契約している
- など…
- 調理の腕がいい
- 15年修行を積んできた
- 食材の扱い方を熟知している
- 独自の調理法がある
- など…
- 道具がいい
- 熱伝導性の高いプライパンをつかている
- 切れ味の良い包丁を使っている
- 特殊な調理機材を使っている
- など…
このように、思い浮かんだ強みを一つずつ掘り下げて考えましょう。
そうすれば、根本となるお店(あなた)の価値観につながるはずです。
2. 自分目線だけで考えてしまう
また、自己分析は慣れていないと1人でやるのは難しいです。アドバイザーと一緒に話し合いながら進めていくことをおすすめします。
また、「うちの魅力はここだ!」と思っていても、他の人は違うところに魅力を感じているかもしれません。
直接既存のお客様の声や感想を聞くことで、意外な魅力が見えてくることがあります。
自他認める強みを見出すことができれば、この先のマーケティングがうまくいくようになります。
まとめ:自己分析はマーケティングをする始めの一歩
自己分析をすることで「うちのお店はここが魅力です」と胸を張って言えるようになります。
つまり、PRの方向性が定まるということです。
自己分析で分かった強みをもとに発信や宣伝の方向性を決めれば、お客様に響くようになります。
自己分析は面倒に感じるかもしれませんが、マーケティングの土台づくりとしてとても大切です。
まずは小さな気づきから書き出して、自分のお店を客観的に見つめてみましょう。
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