Step2:お店の現状を把握しよう!自己分析のやり方とコツ

「お店をもっと知ってもらいたい」「来てくれる人を増やしたい」そう思っても、何から始めていいのか分からないことはありませんか?

実は、マーケティングの第一歩は「お店のことを自分自身でしっかり理解する」ことです。

売上やお客様の特徴、人気商品や強みを整理するだけで、宣伝や集客の方向性が見えてきます。そして、お店の強みがしっかり見出せてからが、宣伝・PRのスタートラインです。

そこでこの記事では、自分のお店や事業の強みを見つけるための「自己分析」のやり方を分かりやすく紹介します。

自分のお店の現状を把握する

まずはお店の「今」をきちんと知ることから始めましょう。

たとえば、1日の来店数や売上、常連客の割合など、数字でわかることを確認します。スタッフの人数や働き方、お店の回し方、日々の業務内容も立派な現状の一部です。

なんとなく思い浮かべるのはNG。大切なのは、文字や数字で書き出して、目にみえる形にすることです。

自分のお店の状況を把握するためのチェック項目

以下は現状把握をするためのチェック項目の例です。

売上やお金のこと

  • 月ごとの売上はどれくらいか
  • 1日の平均客数は何人か
  • 客単価(お客様1人あたりの平均利用額)はいくらか
  • 利益はしっかり残っているか

お客様のこと

  • 一番多い年代層は?(若者、家族連れ、シニアなど)
  • 常連さんはどのくらいいるか
  • 新規のお客様はどこから来ているか(紹介、通りすがり、ネットなど)
  • お客様からよく言われる感想や声は何か

商品・サービスのこと

  • 一番売れている商品やメニューはどれか
  • 原価や仕入れに無理がないか
  • 他店にはない「うちならでは」の特徴はあるか
  • 季節や時期によって変動する商品はあるか

お店・施設のこと

  • 立地は便利か、不便か
  • 店内の雰囲気や清潔感はどうか
  • 席数や収容人数に余裕はあるか
  • 駐車場やアクセスのしやすさはどうか

宣伝・集客のこと

  • チラシや看板は使っているか
  • ホームページやSNSは更新しているか
  • お客様に情報を届ける手段(LINE、口コミ、観光サイトなど)はあるか
  • イベントやキャンペーンをやったことがあるか

事業資本・人のこと

  • 働いているスタッフの人数やスキル
  • 接客や調理などで得意・不得意はあるか
  • 自分自身の時間や体力に余裕はあるか
  • 地域や取引先とのつながりはあるか

お客様に届けられる価値(強み)を整理する

飲食店の場合、料理の味だけがお店の価値というわけではありません。

店内の雰囲気や居心地、接客方法、どんな食材を使っているかなども立派な価値です。

お客様が「なぜうちを選んでくれているのか?」を考えると見えてきます。

強み整理する時は、事実から考えるのがコツ

強みは、先章で挙げた現状把握のチェック項目から見出すことができます。

例えば

  • 週末は家族連れが多い=子どもを連れてきやすい環境が整っている
  • 男性客が多い=男性が好きなメニュー作りが得意

など、できるだけ事実や出来事を元に考えるのがコツです。思い込みではなく「起きたこと」「やっていること」に目を向けると、本当の強みが見えやすくなります。

弱みも正直に見つめる

強みだけでなく、弱みも見つけることが大切です。

たとえば「ランチの回転率が悪い」「スタッフの人数が少なくてピーク時に待たせてしまう」「宣伝に手をかけられていない」など。

弱みを知ることは、改善のきっかけになります。

また、強みと弱みは表裏一体。

弱みと思っていたことも、実は他の角度から見ると強みであることはよくあります。

弱みを悪いことと捉えるのではなく、客観的に「特性」と捉えることが重要です。

自己分析で気をつけたいポイント

1.表面的に考えてしまう

お店の良いところを考える時は、理由を掘り下げて考えてみましょう。

例えば、「料理が美味しい」ことを強みとした場合、「料理が美味しい」だけでは不十分です。

料理が美味しい理由を考えてみましょう。

例えば

料理が美味しいそのわけは?

  • 素材がいい
    • 新鮮な素材が手に入る環境がある
    • 素材の保存方法に工夫がある
    • 良い生産者と契約している
    • など…
  • 調理の腕がいい
    • 15年修行を積んできた
    • 食材の扱い方を熟知している
    • 独自の調理法がある
    • など…
  • 道具がいい
    • 熱伝導性の高いプライパンをつかている
    • 切れ味の良い包丁を使っている
    • 特殊な調理機材を使っている
    • など…

このように、思い浮かんだ強みを一つずつ掘り下げて考えましょう。

そうすれば、根本となるお店(あなた)の価値観につながるはずです。

2. 自分目線だけで考えてしまう

また、自己分析は慣れていないと1人でやるのは難しいです。アドバイザーと一緒に話し合いながら進めていくことをおすすめします。

また、「うちの魅力はここだ!」と思っていても、他の人は違うところに魅力を感じているかもしれません。

直接既存のお客様の声や感想を聞くことで、意外な魅力が見えてくることがあります。

自他認める強みを見出すことができれば、この先のマーケティングがうまくいくようになります。

まとめ:自己分析はマーケティングをする始めの一歩

自己分析をすることで「うちのお店はここが魅力です」と胸を張って言えるようになります。

つまり、PRの方向性が定まるということです。

自己分析で分かった強みをもとに発信や宣伝の方向性を決めれば、お客様に響くようになります。

自己分析は面倒に感じるかもしれませんが、マーケティングの土台づくりとしてとても大切です。

まずは小さな気づきから書き出して、自分のお店を客観的に見つめてみましょう。

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